見て下さいコレ!
様々なNadianne関連のお友達が、
私を主人公に物語を考えてくれたそうなんです!
「初」「中」「終」の3段階に分かれて書かれた物語があって、
それをランダムに組合せて
1つにして読んでみると言う・・・
つまり、それぞれ違う人が書いた物語=つまり内容はバラバラなので
むちゃくちゃな物語になっているんです。
みんな力作で!!
すっごく笑いました!
短い期間だったのに書いてくれた皆様に大感謝!
どれも面白かったんですが、
そのうちの1つを・・・面白かったので公開します(笑)
物語を作ってくださったみなさま、本当にありがとうございました!
■始■
ある日夏美ちゃんは坂道を転がり落ちる宝塚のDVDを、大慌てで追いかけていました。
夢中で走っていた夏美ちゃん。気がつくと、そこは深い森の中でした。
不安いっぱいで泣きそうになっている夏美ちゃんの後ろから不意に
ガサガサ
という音が聞こえてきて、誰かが出てきました。
そしてそこに現れた人物達はこう言ったのです。
「私の名前はまいこ。美貌とユーモアを兼ね備えた女」
「私の名前はちえ。溢れんばかりの優しさとユーモアを兼ね備えた女」
2人の登場に多少引きはしたものの、夏美ちゃんは道を聞きました。
「駅まで行くには、どう行けばいいですか?」
まいこ「あぁ、それならこの道をまっすぐよ。ゲッツ!」
ちえ「まっすぐ行ったら突き当たりを右ね。なんでだろう〜♪」
「………。あ、ありがとうございます」
夏美ちゃんはネタの古さと使い所の間違いを思い切りスルーして
駅を目指して歩きだしました。
と、その時!
《アニー》
■中■
と、その時!
目の前に突然ドアが現れました。
恐る恐るドアを開けて入ってみると…
たくさんの歓声が!!
なんと夏美は、パシフィコ横浜のステージ上にいたのでした。
客席からは、
「な・つ・み!な・つ・み!」との大きなコールが!
服装までが変わっていたのです。
イッツ・ア・マジック☆
流れ出した初めて聴いた曲に合わせて歌にダンスと、夏美はステージパフォーマンスをこなしていたのでした。
スッキリとした気持ちでいたところにまた、さっきのドアが!
これはもしかしたら…
どこでもドア!?
行きたい場所に行けるのではないかと考えた夏美は、今一番行きたいと思った場所を思い浮かべて、ドアノブを捻り……
《みつ》
■終■
-そして数日が経った頃、夏美はふいに気付いた。
自分はパラレルワールドに迷い込んでしまっているのだ、と。
今までの不可解な出来事も、パラレルワールドゆえのこと。
「帰らなきゃ…みんながいるあの世界に帰らなきゃ!」
そう決心した途端、周りの景色がぐにゃりと歪みだした。
慌てる夏美の頭の中に、この世に生を受けてから経験したあらゆることが
次々と流れてくる。それはまるで1本の映画を見ているようだった。
幼い夏美を笑顔で見つめる両親ー。
元気に学校に通う夏美ー。
かけがいのない友達との出会いー。
Nadianne結成を決めた日ー。
次の瞬間夏美は目も開けていられないほどの光に包まれ、
次第に気が遠くなっていく。
「私…どうなっちゃうんだろう…」
…
……
………
「…み、…つみ…、夏美!」
「夏美さん! 夏美さん!」
(誰かが読んでる…。聞き覚えのある、大好きな人達の声が…)
意識を取り戻した夏美の目に写ったのは、伸子とみつの姿だった。
心配でたまらないといった顔をした2人は、こう説明した。
次の公演の打ち合わせをしようと部屋に入った瞬間に
夏美は転び気絶してしまったのだと。
(じゃあ今まで体験していたことは全部夢? ううん、違う。
あれはきっと現実だ。私…帰ってこれたんだ!)
「伸さん、みっちゃん、大好き。ありがとう、私を呼び戻してくれて」
きょとんとする2人に、尚も夏美はこう続けた。
「ただいま!」
終わり
《アニー》