サマービューティ便り

劇団Nadianneの主宰・役者の北島夏美のブログです。 お芝居のこと、日常のことを書いています。 劇団HPにもぜひ遊びにいらして下さい。

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『エドワード8世』

※置き去りブログです。

とうとう始まった、きりやん&まりもちゃんのサヨナラ公演。
初日の感想を書いてみたいと思います!
長いです!
結果から言うと、とっても楽しかった!!
私はあとは東京公演まで観られないので、東京公演でまた観る事が出来るのをとっても楽しみにしています。

出来るだけストーリーを書かない様にしますが、
ネタバレもありますので、内容を知らずに観劇したい!という方はご注意を。。。
ショーは別途書きます。


エドワード8世〜王冠をかけた恋〜』
・開演前からすでに驚きがある。
きりやん(霧矢大夢)の開演アナウンス前に、
龍くん(龍真咲)のお客様への注意(携帯の電源は切って、とか)が入ります。
トップさんの前に、他の生徒さんの声が入るなんて!(衝撃!)
ただ、きりやん、龍くん共に役でしゃべっているので、意味は通じるのですが、
さすが大野先生、面白いことするな〜と思いました。

・そして更に驚くお芝居の始まり。
「お葬式」から始まるのです・・・
トップさんのサヨナラ公演なのに、縁起悪っ!(笑)
でもしんみりせず、面白い始まり。夏月都ちゃんが現エリザベス女王役です。
エドワード�[世はエリザベス女王の叔父さん)

・出だしから終わりまで、とにかくきりやんとまりもちゃん(蒼乃夕妃)はずっと口論してる。
それが、普通のカップルらしくなく、きりまりだからこそ出来る感じがして面白い。

・きりやんはスーツと軍服を代わる代わる着ていらして、どれもとってもかっこいい!!!
さすが英国好きだけあって、英国紳士がお似合いです。
上品で賢くて、ウィットがあって、皮肉屋♪
でも実は弱いところが・・・・・・・・・って
そんな女性の心くすぐるキャラ、きりやんで見たかったんです!
ありがとう、大野先生!!
心くすぐりキャラは今までもあったけど、(セネット、又七)
素直にそれを恋人に言うキャラは初めて。

・まりもちゃんは、出会いのシーンの薄いグリーンのドレスも
ジュビリーの時のゴールドのドレスも、すごく似合っていて美しい!

・夫にもディヴィッド(きりやん)にも懇願されるのに「愛してる」と言わないウォリス(まりもちゃん)。
きりやんに後ろから抱きしめられて「愛してると言ってくれ」と言われて言わないなんて、
どんだけメンタル強いんだウォリス!!!(爆)
(それだけに、ラストシーンが感動的。。。)

・龍くんはラジオDJ、ただその実態は・・・という役。
ナレーションみたいな、役回りでした。
(密かに、『ラストプレイ』の様に、主人公とがっつり絡む親友役を期待していたんだけど
そうではなくて残念。)
軽妙な役はとっても龍くんに合っていました。

・龍くんと銀橋でのまんちゃん(貴千蒼)とのお芝居が
さりげなーく怪しいのですが、
大野先生もそういうのがお好きなのでしょうか?!
(と、『Studio54』を思い出した私)
というか、チャイナ服が登場する上海の回想シーンも含めて、
大野先生と齋藤先生は同じモノに萌える人たちなのかな・・・とつい思ってしまった瞬間(笑)。

・みりおちゃん(明日海りお)はきりやんの秘書官役。
秘書官の中で唯一、遊び人のディビットを叱ってくれる(笑)誠実な人。
とっても似合っているけどどこかで観た事ある感じ・・・
さだつぐ@『紫子』か!!
そうだ、あいつだ

・その他の秘書官、光月るうちゃん、紫門ゆりやくん、鳳月杏ちゃんの3人はかわゆい。

・もりえちゃん(青樹泉)の役は彼女には似合っているけど、ちょっと不思議な存在。
ちなみに、カメラマンを殴るくだり、「やらせか?」と思えるほどに客席が爆笑でした(笑)
もちろん私も笑った!もりえちゃん可愛すぎる!

・マギーさん(星条海斗)は唯一ちょっと悪。判りやすい肉食系(笑) 上手いなあ。

・映画のタイトル『パンドラの箱』、沢希理寿ちゃんが歌う「ルイーズ」など
きりやんファンには懐かしい言葉があり。
大野先生の素敵な遊び心。

・女性二人に引っ張られて上着が破ける、ってめっちゃ既視感★
ヘイズコードと雨に歌えば。。。(どっちも安蘭さんですね)

・「に、にいさん・・・」と話しかけるきりやんの弟役、一色さんが可愛すぎる!
なんでオドオド?と思って・・・すぐ思い出しました。
エドワード8世の弟、つまりジョージ6世は吃音(つまりどもり)だった人。
英国王のスピーチ』という映画になった人ですね。
なので、ちょこっと台詞にドモリがあります。
それを一色さんがとっても上手く、さりげなくやっていて、とってもいい!!!!
(周りを動きまわる娘2人もかわゆすぎる!)

・そんな一色さんも、今回でご卒業(涙)。
最近年配役が多かった一色さんも、今回はきりやんの弟役という事で、
若々しく、誠実な王子を好演。
というか・・・一色さんに良い役をありがとうございます!!
ラストの歌い継ぎで、龍くん→みりお君→もりえちゃん→一色さん、でソロがあり、
感涙しました!

・そんなラスト近くのシーンは「え?一色さんが次期トップか?」みたいなシーンがある(笑)
もちろん違うんだけど、次期トップさんがもし公表されていたら、この役をやってもありだったと思う。
でも、役の特徴から、スターさんにはやらせ辛いかしら・・・
きりやんと2人のシーンなので、じーんときてしまいました。
退団者には泣かされっぱなし。

・ロイヤルファミリーが素敵すぎる!
妃鳳こころちゃんとかみっしょん(美翔かずき)とか、居るだけで王族っぽい。
あーさま(花瀬みずか)が久しぶりに厳しい人の役なのも素敵。
(あーさまと一色さんが同期で夫婦役なのも素敵)

フレッド・アステア役がとっても似合うとしくん(宇月颯)。
スマートでかっこいい♪
その姉アデールのちゃぴちゃん(愛希れいか)も、下級生なのに大人っぽくて、
デイヴィットとのやり取りも大人で素敵です。

・とにかく役が多いのがうれしい!しかもみんな適役なので大野先生の愛情を感じる〜!
パンフレットに3ページに及ぶ役柄解説があって、驚きました!
私が好きなすーさん(憧花ゆりの)、まんちゃん、咲希あかねちゃんにも合っている役がついていて
とってもうれしい♪

・似合う役と言えば、唯一出てくるドイツ人のあちょーさん(華央あみり)。
似合いすぎ。一人で世界の敵(当時のね)を体言している。
なんであんなに男らしいんだ!!

・普通のお芝居として観ると、みなさんとっても適役。
でも、どう見ても、主演コンビに次ぐ大きな役はチャーチルなので、
専科さんが二番手さんみたいな感じに見える・・・。
チャーチルが龍くんだったら・・・とかも思ったけど、
主人公より絶対年上の役なので、スターさんには振れないのも判るんですが。

・ただ、本当のラストシーンにトップコンビの下に龍くんがいるのが
ちょっとした意味を感じる・・・けど、
次期トップは未公表。

・場転がとってもスムーズ。
でも、みんな王宮の門前で騒ぎすぎだよな〜とは思う(笑)

・デイヴィットの人気が前面に押し出されていて、
退位に至るまでの世論の批判があんまりこっちに伝わってこないので、
あれ、もう退位なんだ?と思ってしまう部分もありました。
が、きりやんの最後のソロが素晴らしくて思わず涙なので、
そんなことどうでも良くなる!笑


つまり、心から楽しみました。

深刻すぎず、ドライすぎず、きりやんの演技を堪能できる舞台だと思います