サマービューティ便り

劇団Nadianneの主宰・役者の北島夏美のブログです。 お芝居のこと、日常のことを書いています。 劇団HPにもぜひ遊びにいらして下さい。

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Le Miserable

映画『レミゼラブル』観てきました!
はぁー泣いたわぁ…
とみちゃんと小林さんと行ってきました。

感想はネタバレなので、これから観る方はお気をつけください!


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まず出だしの迫力!
コーラスがかっこいい!
ミュージカル好きの私でも
「第一声から歌なんだ!」とちょっと驚き。

ちなみに私はレミゼミュージカルは一回観劇、小説は途中まで読んでます。

バルジャン、ジャベールをはじめ、キャストがみんな良かった!!
ヒュー・ジャックマンが演劇畑出身とは知らず、歌の上手さにびっくりしました。

まず司教様の許しの場面でさっそく涙。
バルジャンの目覚め。
そしてファンティーヌの全てがかわいそうで悲しくて涙でした…。
髪や歯をも売っていくシーンがわかりやすくて、
「夢やぶれて」はいつ聴いても泣いてしまう歌なのだけど、
あの状態で歌うとは!と更に感動しました。

バルジャンが彼女を担いで助け出すシーンは
すごくかっこ良かったです。

それからミュージカルでも印象的だった、
偽バルジャンをかばいに行く法廷のシーンの迫力にも震えました。

そして、ファンティーヌの安らかな死…ああ、とにかく泣いてばかり。
というか、泣きっぱなし?

リトルコゼット登場。
かわいすぎです。
テナルディエ夫妻の悪どさがはっきりわかりやすかったですね。

更に時は流れて、マリウス、アンジョルラスたち、そして大人になったエポニーヌ登場。
アンジョルラスのビジュアルが〜〜ミュージカルのままで気持ちいい〜〜!
(よく見ていると石井一孝さんに似ている気がする!)

エポニーヌ・・・かわいそうすぎる。
「オンマイオウン」はもちろん号泣ですよ。
いつも曲聞いただけで泣けるものね・・・(もろすぎる)
字幕観つつ心で岩谷時子版歌詞を歌うよね・・・。
エポニーヌが見ているのに
コゼットと心を通わせているマリウスには
観客全員が「エポニーヌを気遣え!!」と思ったはず(笑)

ガブローシュ(少年)は、もう出てきた時から・・・
ああ、この子死んじゃうんだよね、ってウルウル。(もういいから!)
かわいいし、ガブローシュからの唄い出しで革命の青年たちが和していくところが良かった。

バリケードを作ろう、というシーン。
少しずつ歌われていく「民衆の歌」がすっごくかっこ良かった。
ああやって少しずつ自分たちの革命を始めていったんだと良くわかって、
家具を使ってのバリケード作りも面白かった。

マリウスに看取られてのエポニーヌの死に嗚咽が出るほど号泣、
ガブローシュの死に号泣、
バリケードに参加に行く(マリウスを助けに行く)バルジャンに胸が熱くなり、
アンジョルラスの死に歯が震えました(ほんとに)。

アンジョルラスの死のシーンは
ミュージカルでも見せ場のシーンで
逆さにあおむけで、バリケードの上で死ぬ、というあのシーンをどう見せるのかと思ったのですが、
期待通りの!!!
逆さあおむけでの最期!
大興奮でした。

ジャベールがガブローシュの死体に胸の勲章をそっと置くシーンにもまた泣きました。

そしてバルジャンがマリウスを助けて
ジャベールの死。
バルジャンが悪であるという信念がぐらつき、
生きられなくなるジャベール・・・。
同情も・・・湧いてくる。
彼は別の生き方が出来ないのだと。

仲間の死を乗り越えて、幸せになるマリウスとコゼット。
マリウスがバルジャンが自分を救ってくれたのだとわかって
彼の元へコゼットを連れて行くところも感動でした。

死を間近にしたバルジャンを迎えに来るファンティーヌ・・・
そして死ののちには巨大なバリケードに立つ
エポニーヌやアンジョルラスたち。
「民衆の歌」で終わるラストにメッセージを感じたり、
というか、とにかく圧倒されて感動しました。

泣き疲れました。
観られて本当に良かったです!

しかし、レミゼしかり、オペラ座の怪人しかり、RENTしかり
映画化するとすごくわかりやすくなりますね。