サマービューティ便り

劇団Nadianneの主宰・役者の北島夏美のブログです。 お芝居のこと、日常のことを書いています。 劇団HPにもぜひ遊びにいらして下さい。

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風立ちぬ。


先週、ジブリの映画『風立ちぬ』をやっと観てきました!


見終わった後から
じわじわきてます。。。

感想を言葉にするのはとても難しいなと思いました。
なんでも言葉にする必要はないのだけど、感じたことを残しておきたいので書いてみようと思いました。

静かで美しい映画だったなと思います。
絵も景色も言葉も生きざまも、みんな美しかった。

キャッチコピーの「生きねば」に全てが集約されていて。

台詞による情報量は少ないけれど、
色々と頭の中で想像しながら観られるのも楽しいですよね。
そういうの苦手な人には辛いと思うけど。

ゼロ戦に”乗る方”の人を描いた、『永遠の0』をあらかじめ読んでいたのですが、
その中の一説を思い出しました。
「八時間も飛べる飛行機を作った人は、
この飛行機に人間が乗ることを想定していたんだろうか。」

風立ちぬ』を観て、この答えを貰った気がしました。
考えてないかも。
何に使われるのか、どう使われるのか、じゃなくて、
「世界一の飛行機を作る」それだけだったのではないかという気がする。
平和な時代にその技術を発揮出来たらどれだけ良かったんだろう。

それから、避暑地でドイツ人が歌う歌、、、聞いたことあるー!確かオペラの歌?と思って記憶をたどってみました。

『会議は踊る』の中の歌ですね。
確か私が聞き覚えていた日本語歌詞のサビの部分が、、、こんな感じだったはず。

「ただ一度 二度とない 素晴らしい恋よ
今はただ信じたい 夢のような奇跡
ただ一度二度とない素敵なこの恋
人生にこんなことあってもいいのよ
明日には消え去ってもそれは仕方のないこと

ただ一度二度とない春がやってきた
恋をする二人には愛はとこしえよ
ただ一度二度どない これが本当なら
美しい夢のような メルヘンの世界
素晴らしい人生にいついつまでもいつまでも」


直訳ではないと思いますが。
にしても、あまりにも合っているので感動してしまいました。
あの映画の時点ではわからなかったけど「ただ一度、この時だけの恋」という内容とぴったり。

主人公二人の結びつきに、
とってもときめかされて、そして切なくて、
「自分の一番きれいな時を好きな人に見て貰いたかったのね」(みたいなセリフ!ありましたよね)
でホロり・・・。
涙もろいのでした。

そんなわけで、観て良かったなと思えた映画でした!