サマービューティ便り

劇団Nadianneの主宰・役者の北島夏美のブログです。 お芝居のこと、日常のことを書いています。 劇団HPにもぜひ遊びにいらして下さい。

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海野つなみ先生、漫画家生活25周年記念お茶会!!!

※すみません、長文です!

漫画家、海野つなみ先生の25周年のお茶会に当選して
行ってきましたーー!!!

定員50名のところ、150名の応募があったらしく。。。当選して本当に良かったです!

海野つなみ先生は、
私が小学校の頃から好きな先生で、
当時は作品は「なかよし」に掲載されていたのですが、
ありがたいことに、自分が歳を重ねるとともに、
先生の漫画も少し大人女子ターゲットの雑誌掲載に変わり、
ずっとコミックスを買い続けています。


生活に寄り添うような、優しくて切なくて、そしてクスッとさせられて、共感を呼ぶ作品が多く、
しみじみと読むことが多いです。
ドラマチックな作品も、展開にすごく納得できて、本当に面白いんです!!

私の様なファンは多いようで、
「自分の周りにファンはいないけど、ずっと好きだし、ずっと読んでます」
みたいな感じだったと思うのですが
ついに、海野先生は最新作『逃げるは恥だが役に立つ』で大ブレイク!
フラウ漫画大賞を受賞されたり、
私の周りの友人も
「その漫画知ってるー」
という現象に!!

そんな華やかなりし時に迎えた、先生の25周年!(前置き長すぎる!)

めちゃめちゃ緊張しながら、護国寺駅へ向かいました。


駅目の前に

どこの官庁の建物?と思ったら

講談社でした!

この写メを撮りつつも、緊張で手が震えている私(笑)。

通用口みたいな所から入って受付。

入館証。(ドキドキ)

建物の中

きれい!!(ドキドキ)

会場にはこんなケーキが!!

すごーい!かわいいー!!!

講談社26階レセプションホール、すごくいい眺めでした。


ここがステージ!!


なるべく近くに座りました!(笑)


マグカップと式次第に描かれているくまえもんがかわいすぎ!!

始まるまで、同席の方々とお話ししました。
みんなでカップケーキの写真を撮ったり♪

どれもめちゃめちゃかわいい!!!

奥の白いのが「25」と書かれてる!


私はこれ。

くまえもんのカップ、お土産なのです。
めちゃめちゃ嬉しいです!!

みんながお茶とケーキを取って
静まる会場。。。
聴こえる足音。。。
ソワソワソワ。。。

先生いらしたーーーー!!!!

お、


おきれーーい!

セレブ美女!!
でも気さくに話してくれる雰囲気の!
(すみません妄想)

耳下で揃えた髪に、淡いベージュシースルー地を重ねたような作りの膝丈ドレス。
私が勝手に想像していた通り、長身でした。
そして脚細い!!

そして、ひうらさとる先生と久保ミツロウ先生も一緒に登場されました。

司会の方が開始の一言を仰り、
その後、お三方のトークスタート!

ひうらさとる先生は、以前写真を見たことがあるのですが、
なんかひうら先生の『ホタルノヒカリ』とかに出てきそうな
出来る先輩、みたいな・・・服装も洗練されてる感じで
素敵な方でした。
久保先生は、私、『モテキ』は読んだことがなく、ずっと男性だと思っていたので・・・・(すみません)
女性で、とっても面白い方でびっくりしました。

きっちりとした自己紹介等あるわけでなく、
ぬるっとトークがスタート!(笑)

久保先生が客席をいじって下さって
「メガネ多いですね」
「つなみんの作品のイメージに合うま」
「仕事が出来るけど、派遣切りにあってそなうな」
「雇いたい感じの」
等、言ったり
ひうら先生が
「ギャルいないね」「べた塗りの髪(=茶髪がいない)」
と言ったり。
久保先生は海野先生のファンで、Kissのパーティーであいさつして仲良くなったとのことです。

それからは、事前にアンケートのあった「一番好きな作品は?」「好きなセリフは?」「好きな『逃げ恥』のシーンは?」などをテーマにお三方がトーク

トーク内容すべては覚えていないので、
覚えていることだけ
箇条書きで書き残しておきますね。

・私が投票した『奇跡の春』は一票だけだったみたいです。いつ読み返しても泣いちゃう作品です。
・人気14位の『ゴールデンデリシャスアップルシャーベット』に対して、当時の編集長さんが難色を示していたものの、当時の読者アンケートが1位だったので、編集長さんが手のひら返してきたと(笑)
・人気12位の『リフォーム父さん』を久保ミツロウ先生も好き、とおっしゃっていて、喜ぶ私たち。
・人気10位の『少年人魚』は「賛否両論だった」とのこと。
・5位の『Telescope Diaries』は「手帳買いました!」と良く言われたとのこと。
気持ちわかる〜〜
・4位の『西園寺さんと山田くん』は第一話の内容がコンペで落ちて、1年くらいお仕事がなく、
もうほかの雑誌に移りたい、と編集長に話をしたところ、
「いや海野さんにはうちで書いてもらいたいんだよ」と言われ
コンペに落ちた作品を膨らませてみては?と言われて描いたとのこと。
この作品は2話だけ、ギャグ漫画の様なイラストのタッチになるので
「3話同時掲載だったから(たぶん100ページくらい)描くのが大変だったからじゃないかな?」と私たちのテーブルで話をしていたのですが、
その通りの話をトークでされていてビックリでした!
「(あ、合ってたー!)」みたいな。
先生曰く「いかに楽をするか」(笑)。
・『ロマンスのたまご』は嬉しい反面切ない思い出と仰る海野先生。
担当さんから「コミックス出るよ」と言われて「『学園宝島』ですか?」と聞いたところ『ロマンスのたまご』と言われて、ちょっと落胆して「嬉しいけど切ない」思い出。
『学園宝島』は「海野さんが売れたら初期作品集として出るかもね」と言われたとのこと。
(後にインターネットサイトの後押しで単行本化されたのは本当にすごいですよね!!)
・2位の『回転銀河』も「おなじみの賛否両論(笑)」だったとのこと。
「賛否両論の時はね、押し切った方がいいですよ!」は名言です!!
・海野先生が連載していた雑誌が休刊になる、という話で久保先生「バックの会社が弱いもんで」(爆笑)
講談社の人)いるよ!みたいなツッコミが両先生よりあり(笑)
・ひうら先生「奇抜なキャラにはモデルはいるの?」に対して海野先生「奇抜ってニノマエ君とか?」。
モデルはいないそうです。
・1位の『デイジー・ラック』はなんと打ち切りだったとのこと。「でも人気一位ですよ!」と。
ひうら先生の「時代がやっと追いついた」みたいなコメント。
「あと一回で終わらせて」と打診があった時は
「まだ描いてないエピソードあるよー!」って。(後に『回転銀河』でタカヒロのエピソードが日の目を見ましたね!)
海野先生は「Kissど真ん中のOLものを描いてダメって・・・」「それで高校生ものの『回転銀河』は6巻まで出るくらい連載が続いたので」「『デイジー・ラック』を描く前に「ニューヨークで30代女性4人を題材にしたSATCが流行っている」という記事をたまたま読んで「30代4人かあ」が着想点だったと。
「内容はぜんぜん違いますけど」と。
あと、この時「よせばいいのに2ちゃんを見て。。。」ショックだったと仰ってました(汗)
・ひうら先生に連載時「『小煌女』最高傑作だよ」と言われ「私のピークここか〜」と思ったとのこと(笑)。久保先生「(海野先生の作品は)いつでも最新作が最高傑作でいいじゃないですか!」
・『逃げ恥』の話になり、「年上の女性を描くのが上手い」とひうら先生。
・百合ちゃんと沼田さんは「あんなに活躍するとは・・・」とのこと。便利なキャラクターだそうです!
・『逃げ恥』1巻の反響はすごかったみたいです。辛い、と。「百合ちゃんみたいになりそうな自分」という反響も多かったとか。
・久保先生「百合ちゃんには幸せになってほしい」
海野先生「幸せになりますよ。みなさんが思っているのとは違う幸せかもしれないけど、彼女なりの幸せを見つけて幸せになる。」と。
・平匡さんがベッドでみくりちゃんのいい匂いを感じるシーンは、先生の「久々にボディクリームを塗ったら翌日もベッドに香りが残っていた」というエピソードをもとにされたとか。「すみません、男性がらみのエピソードじゃなくて(笑)」
・ひうら先生「ネタ帳がすごい。あんな考えてる人いないよ。コミックスに載せたらいいのに。」と。海野先生は登場人物の洋服バリエーションを事前に描いておいてあるらしいのです。
みくりちゃんはそんなにお金もないということで、着まわししていると。(先生、ファンは気付いてましたよ!そういう先生のリアリが大好きです!!)
・Amieが廃刊になる時に、担当さんと大阪で打ち合わせ→いつもは言わないのに「飲みに行きましょう」と言われ→「泊まっていきます」とホテルを取り→「実はAmie廃刊」と言われ
「えー早く言ってよー!」「言えなくてー!」となったそうです。
それに対して久保先生が「(担当さんが)自分は社畜だからってねえ」と。
久保先生面白すぎる〜〜!久保先生は週一でラジオをやってらしたことがあるらしく
ひうら先生「週刊連載やってて週一でラジオやってるマンガ家なんていないよ」と言われてました(笑)
・海野先生「皆様に愛されて25周年」「愛されて、って自分で言わないと(笑)」
海野先生はさすが関西人!久保先生とのやり取りもスムーズで面白い!
編集長が行ったことの再現する時の口調も最高です!!
・久保先生が関西でイベントを行った際に、海野先生のお宅に泊まったらしく「あんな素敵なお家見たことないよ!みんなも一度泊まった方がいいですよ。」と熱弁されてました(笑) 海野先生はリノベーションして理想のお部屋に変えたから快適、と仰っていました。
トークで一番印象に残ったのは「本当のことを描きたいんですよ。本当のことを描くためには、嘘は沢山ついてもいい」
とのお話。
(私個人的に今脚本書きで悩んでいるので、はっとさせられました。)



トークコーナーが終わり、
ひうら先生と久保先生から、海野先生へのプレゼント。

客席から歓声!!
素敵すぎる〜〜!!!(きゅん!)
海野先生、愛されてるなー


第2部では、先生から「記念品のお渡し」とのことで
『逃げ恥』で投票した「好きなコマ」の複製原画と
オリジナル・みくりちゃんのメガネ拭き、
そして先生の原画(下書きなど)や刷り出しを一つお持ち帰り!
という、
ものすごいお土産!!!
置いてあるのを撮影!
天野兄弟と和倉ちゃん、そしてサリーとオナスン!

なんて美しいカラー!!

デビュー作『お月様にお願い』の刷り出しまで!!!


『ロマンスのたまご』うう〜〜!!!(涙)


私は先生とお話する機会に
「『ロマンスのたまご』からのファンで、でも単行本は借りパクされてしまった」話、
あと「Twitterで先生が言っていた『後宮』を宝塚で上演したらどうか、については私も思います!御所様をトップさんが!」と、お話させて頂きました。
いざとなるとテンパってちゃんと、話せないですね。。。


隣の席の方が選んだ『回転銀河』のカラー。


私は『後宮』の二条のカラー。
美しい・・・
と、
「好きなコマ」の複製原画。

テーブルのみんなで
「どうやって持って帰ろう」「どう保存しよう」「額買おうか!?」と相談する私たち(笑)

先生のトークが聞けて、くまえもんのマグカップにお菓子三種、それからアンケート結果の用紙、
それだけでもめちゃめちゃ嬉しいのに、
こんな記念品を用意して下さって一人一人手渡しして下さるなんて・・・・涙。
先生のお心遣いに大感謝です。

ホールからの夕焼け。

最後は先生を拍手でお送りしました。

海野先生、講談社のスタッフの皆様、
この様な機会を設けてくださり、本当にありがとうございました。


帰りが一緒だった方たちと電車でキャッキャ話ながら(笑)
「次は『逃げ恥』ドラマ化だー!」と盛り上がり
別れる時に
「三十周年で!」
とあいさつして帰りました。
暖かい海野ファン・・・
この帰りも含めて、とっても幸せなひと時でした。


もしかしたら間違いもあるかもしれませんが。。。
長文読んで下さり、ありがとうございました!