サマービューティ便り

劇団Nadianneの主宰・役者の北島夏美のブログです。 お芝居のこと、日常のことを書いています。 劇団HPにもぜひ遊びにいらして下さい。

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『舞音/GOLDEN JAZZ』を観てきた!

※2016年2月11日に書いていた記事を書きかけだったため、UPしました。
※長いです。
※だいぶ置き去りブログです。

きりやん退団後も、月組公演だけは、欠かさず観てきた私…。
でも年明けは忙しくて、気が付けば今回公演もあと少しで終わってしまう、どうしよう!!となって、
急きょチケットを探して、何とか観ることが出来ました。

まずは、お芝居の感想から。
『舞音』は、『マノン・レスコー』が原作で舞台をベトナム(旧インドシナ)に置き換えてあるということでした。
マノンについては、昔の花組の瀬奈さん主演の『マノン』は、映像で観て、なんとなく覚えてる程度。
優秀な若者が女性に夢中になり、その兄からお金をせびられる、ってことだけ、ぼんやり覚えてました。(ざっくりすぎる!)
ポスターの軍服姿のまさおさんと、アオザイのちゃぴが美しすぎて期待大!な作品。
わくわくしながら観に行きました。

まず、、、
まさおさんも、みやちゃんも、カチャも、しもんくんも、ゆうきも、からんちゃんも、
白い軍服が似合って美しい〜〜!!!
しもんくんの金髪+軍服は、私服かなってくらいハマってる。

主人公シャルルが、マノンに一目ぼれして、二人が相思相愛になるまで、めちゃめちゃ早い!と思ったんだけど、そのスピード感がいいのかな。

前半の展開は、シャルルとマノン出会ったその日に結ばれる→マノン、パトロンの元に帰る
→シャルル、マノンを忘れようとする→シャルル、幼馴染みの女性と婚約しようとするも、マノンと再会。当て付けに婚約を伝える
→マノン、シャルルを追いかけてきて、二人で一緒に居よう、となります。

途中、しもん君、ゆうきくん、からんちゃんによる、「シャルルの噂」を話すシーンが入りますけど、
なんだろう、あのからんちゃんのベテラン感。。。顔はあんなにかわいいのに、あの玄人感!!素敵。
ゆうきくんは、役、メインの出番ここだけなの?ねえ!!
(中盤のお祭りみたいなシーンの黒髪になった3人組もかわいかったけど!)

マノン・ちゃぴは、とにかく美しくて!!
美しいけどかわいい、そしてどんな役でも心は純真、演技はまっすぐなところが、彼女の魅力ですよね!(誰に同意を!)
あの肉体美というか…素晴らしいお腹!健康的な肉体の美しさにも参りました。
ベッドでイチャイチャ?している、二人がかわいかった
前回公演の『1789』を思い出すと、やっぱりまさおさんの相手役はちゃぴだな〜って思います

シャルルの婚約者役として出てきたわかばちゃんもお嬢様らしくて素敵でした。
初めのドレスのデザインも髪型も、すごく素敵!好き。
さち花ママも好き。あの時代の眉毛しててたまらない!
女性たちの服装から、1920年代なんだな、ということが、スッと入ってきました。

主人公の親友、カチャは最後まですっごくいい人だった。
親友キャラでまじめだと、主人公を想うあまり、主人公の意思にそぐわない行動をすることがあるけれど、最後まで味方で、いい人だった。マノンへ渡す手紙、破いちゃうかと思ってハラハラしたんですけど、ちゃんと渡してくれて良かったー!最終的に手紙が大事なアイテムになっていましたね。
歌が全体的に難しくて、カチャも…ちょっとお歌は…だったかも。

みやるりちゃんのお役が、もう一人のシャルルという、主人公の心情を表す役・・・正直、配役発表の時になにそれ、と思いましたけど。
まー色っぽかったこと!!お色気担当なの?!美しく、また、想いにまっすぐなシャルルの心情を動きで表していて、なんか・・・素直でかわいかった。
だぼっとしたチャイナ服も、たまらなくかわいかった。
でも、歌がー!みやちゃんの歌声が聞きたかったよー!!!


上司だったるう君、るう君のああいう、軽い役というか、世渡り上手感、上手いですよね(笑)

お話は、シャルルが赴任したトゥーランの港に移ってからが断然面白かったです。

賭博場・紅虎って、悪どい賭博上ですが、裏ではフランス支配から脱しようとする反体制運動家たちの本拠地という…そしてその運動の資金のために、密輸なんかをやっていて、それを女主人のすーさんが仕切ってるっていうのが素敵すぎ。
すーさんが美しくて、かっこよくて…ほれぼれ。

そして、としくんですよ。賭博場の支配人、ソン役のとしくん。
綺麗なチャイナ服で、堂々とした態度、厳しい眼差し、黒髪、信念があり、頭が切れる………
ありがとうございます!景子先生、としくんに素晴らしい役をありがとうございます!(うるさい)
めちゃめちゃかっこよかったです〜〜〜!
若手たちに「今日は危険だからここに隠れていろ」的な指示を出すお兄さんっぷりもかっこよかった!
としくんのお芝居大好きー!歌声も好きだし、ダンスも笑顔も憂い顔も…(つまり全部)!

それから、フランスからの独立と、共産党設立を目指す、民衆解放運動のメンバー達が、いいメンバー揃いで、
若手たちが元気で、とても良かったです。
あーさ、かわいすぎてどうしたら(アワワ)。
黒髪似合いますね。としくんをお兄さんに、あーさを弟に下さい(笑)
そしてあーさ、お芝居が上手い。れんつか、ありちゃん、夢奈くんと、ほんとにいいメンバー揃い。

トゥーランに赴任後、贅沢に慣れているマノンのために、賭博で金を稼ごうとするシャルル。

シャルル、貴族だからお金あるのでは。。。そして植民地なんだから物価も安いんでは。。。と、ふと思ったけど、きっと実家に頼らずに暮らしてると思い直す。

賭博で嵌められて、金がなくなったシャルルはついに、密売船を見過ごす代わりに賄賂を貰うという、悪事に手を染めてしまう。。。
そんなことには慣れきって、すでに堕落した海軍軍人なまゆぽん。
はー似合いますねぇ!!玄人感!
シャルルの家でシャルル、としくん、たまきち、まゆぽん、という四人のシーンが少しだけあったのですが、素敵な四人すぎて、もっと会話して欲しかったです。

シャルルは、悪事に手を染めたことと、マノンに依存しすぎている部分とで、精神不安定でかわいそうなくらい。
マノンは表面上は幸せそうに、のびのび生きているのに。

やがて、民衆解放メンバー(つまりとしくんたち)により、海軍倉庫が襲撃され、武器が運び出される事件が起きる。
警察たちは、「軍部と通じたスパイがいる」と、捜査を始める。

今度の事件、そして運動の首謀者はソン(としくん)では?!と、突きとめるクオン・たまきち。
としくんをゆすっていると、後ろからあーさに刺される!
そしてすーさん登場!
「殺しなさい!」と、一喝。
たまきちをバンバン撃つとしくん。(1発じゃない!)

ひええー!二番手さんがこんな早く死んじゃうの?!と、現実に一瞬帰ってしまった瞬間!!
でも。。。展開的に、”大事”のためには重要人物もあっけなく殺す、というストーリー展開は好きです。
『ギャツビー』や『アルジェの男』を思い出したわ。
あの中で一番の男前が、女役のすーさんだった、っていうのが、ヅカ的にありなのか私にはわからないけど、展開としてはとても面白かったです!!
社会の犠牲者である、クオン。かわいそうな最期でしたね。

その後、マノンはスパイと思われて(すーさんたちに陥れられて)捕らえられてしまいます。
シャルルの元婚約者の父であり、実際にも父代わりの様な存在だった、ナガさんが登場し、なんとかシャルルを救おうとしますが、シャルルは軍を辞職。
マノンへの愛だけで生きようとします。

マノンは、どこでシャルルに心を開いたのかな。
再会した時に自分の過去の話をして、「教えてよ、愛が何なのか」と歌い上げる所では、かなり心を開いているのだと思いますが、愛されることについてはかなり不信感を抱いている(かつ、憧れている)ので、

マノンがホアロー刑務所からハロン湾に流刑になる、ハロン湾に流刑になったら二度と会えない、
ということを聞かされ、シャルルはなんとかマノンを助けようとします。
ホアロー刑務所もハロン湾も、今や観光地。
3年ほど前、両方とも訪れたので、あそこが当時は流刑地だったのねー!と、驚きました。

マノンはじめ、不当に逮捕された人々が流刑地に向けて連行される中、運動の指導者を助けようと立ち塞がるとしくんたち。
堂々としてかっこよすぎる・・・銃を向けられても表情ひとつ変えない決意の行動でした。
マノンが昔から土地に伝わる歌を歌いみんなを鼓舞し、逮捕された人々は逃げることに成功。
としくんたち、民衆解放運動の人々が用意した船に逃げ込みます。

シャルルはマノンを抱きかかえ、船に乗り込みます。
(船って二人乗りだったんだ!と驚いたり。シーン的にその方がいいからね!)
2人と一人の船頭…そう、それはみやちゃん、もう一人のシャルルであることに気が付きます。

マノンは逃げる時に受けた銃のため、命を落とします。
これからどうしたら、と苦悩するシャルルに、もう一人のシャルルが
どこでもいけばいい、好きなように自由にと諭します。(ここに来てのみやちゃんボイスの神々しさたるや!)
光に包まれる船。
船はどこへ行くのでしょうか。
私はシャルルもマノンと共に黄泉の国へ…と浮かびましたが、どうでしょうか。

ラストシーンでじーんと来て、なんだかいいお芝居を観たような気になって
休憩に入りました。

幕間、客席に戻ると。。。


客席からシャラシャラとした、音が。


しまった!

この公演は、タンバリンで客席参加が出来る公演だった!!

タンバリン持ってないから、ちょっと寂しい。。。

ショーはどれも聴いたことがあるジャズスタンダードばかりで、耳馴染み良く、楽しいです!
ショーの始まりが、太鼓を叩く少年三人(勝手に少年にした)で、かわいすぎて参りました。
からんちゃん、あーさ、ありちゃん。
なんなの?かわいい子だけ集めたの?

ショーは楽しかったですが、中でも、
みやちゃんがまさおさんを誘って、踊ってる人達の元へ連れてくる場面(シーンの名前はわからない!)。
みやちゃんがセクシー担当で素敵すぎなのと、
すーさんのお歌、ダンサーメンバーが良すぎて悶絶ですよ!!
としくん、からんちゃん、まんちゃん、あーさ、そしてちゅーちゃん。
ちゅーちゃん美しすぎて好き!!
としくんのダンス大好きなのですが、あーさも見たいし困るーでも幸せー!私得すぎるメンバーだった。。。

どうしよう、あーさにハマっている気がするよ?

アフリカなダンスの場面、ちゃぴがとってもかっこ良かった!!
ちゃぴはかわいくて美しいのですが、実は裸足で踊るタイプのダンスが本当に似合いますよね!のびのびして、とっても楽しそう!!
まさおさんが出ていない場面を任される頼もしさもありますね。

あ、どこかのシーンで、紫スーツで小粋に会話する仕草のれんつかが、かわいすぎてツボでした。

ロケットで美園さくらちゃん見つけたー!
そして、えっと、ゴスペル??みたいなシーンで歌メンバーに入っていましたね。
白のドレスがフランス人形みたい

印象に残ったことだけ、だーっと書いてしまいました。
以上!