サマービューティ便り

劇団Nadianneの主宰・役者の北島夏美のブログです。 お芝居のこと、日常のことを書いています。 劇団HPにもぜひ遊びにいらして下さい。

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『桜華に舞え/ロマンス!!』を観てきた!(その2)

ちょっと間が開きましたが、
感想の続きです。

置き去りブログ、ですよ。



政府と決別した西郷さんとともに、東京を離れた半次郎さん。
半次郎さんはのんびり畑を耕したりしていたけれど、
士族たちは西郷さんを大将として蜂起してしまい、半次郎さんも戦わざるを得ない状態に・・・。

吹優は、政府軍、薩摩軍を問わずけが人を助けようとする看護隊に加わって、
半次郎さんとの再会を目指します。

一方、鹿児島に居る半次郎さんの妻、ヒサをはじめとする故郷の人たちは
薩摩軍の人たちの安否を気にしています。
中には息子を亡くして、それを受け止めきれないでいる女性も・・・。
対して、薩摩軍の討伐に向かう政府軍の一人となっている警視の隼太は
かつての故郷の仲間たちを討伐しようとする裏切り者として扱われていて、
実家のお姉さんが形見狭く暮らしていました。

そこへ!

帰ってきた隼太。

帰ってきちゃうね〜このタイミングで・・・・。

もうすぐここも戦場になるかもしれないから、
みんな安全な場所に避難を、と言うも、
お前なんか家族じゃない!と言われてしまう隼太さん・・・・
ショックを受けるも、甥っ子へのお土産を置いていこうとするけれど、
それすらも受け取って貰えない・・・。(音波ちゃんのタンカがかっこいい!)
さらに、かつて想いを通じ合っていたヒサからも
「私は桐野利秋(半次郎さん)の妻ですから!」みたいなことも言われてしまい・・・

仕方がないかもしれないけれど、
隼太さんがかわいそうで、かわいそうで・・・(泣)

未来の嫁(綺咲ちゃん)にも拒絶されて・・・(待って!現実と混ざってるよ!)
切ないシーンでした。

色々ありながらも、半次郎さんと吹優ちゃんは再会。
束の間の二人の時間があって、
追い詰められた薩摩軍は政府軍との最終決戦に向かいます。
それぞれの想いで迎える決戦・・・。

(最終決戦、半次郎さんだけ着流しになってたんだけど、
目立つけど、あの、なんで着流し・・・?袴の方がよかった〜個人的好み〜)

犬養・麻央ちゃんも従軍記者として戦場に来ており、
半次郎さんを倒すために政府軍に参加していた八木・礼くんと再会。
八木の執念を感じます。

西郷さん、半次郎さんを中心に気持ちが一つになっている薩摩軍。
しかし・・・
まずは天寿光希、てんてんが・・・華々しく散り・・・(素敵でした!!)
次々と倒れるみんな・・・

西郷さんの死にみんなが涙し・・・
いよいよ半次郎さんと隼太さんの対決へ。
刃を交えながら、本当は日本を良くしたいという想い、鹿児島へのは一緒だったのに
道を違ってしまった二人。
戦いながらも、想いを確かめ合います。

(あの!感動的なシーンなのですが、
私、心で会話する、のが、好きじゃなくて、、、
ノローグは嫌いじゃないんですが、
気持ちを語るのはいいけど、心で会話しちゃうと
ありえない、と思ってしまい、ちょっと現実に戻っちゃうんです。
『巌流』を思い出したよね(笑))

半次郎さんの最期を狙っていたのは、八木。(やっぱりお前かー!!)
背後から半次郎さんへとどめを刺し、自分も撃たれて絶命します。

崩れ落ちた半次郎さんに追い打ちをかけようとする政府軍を
隼太さんが制止します。

隼太さんの腕の中で息を引き取る半次郎さんと、隼太さんの慟哭(激しい)には涙・・・。
同じ志でいた二人が、どうしてこうなってしまったのか・・・というところが、
本当に悲しい、切ないシーンです。
しかも最後に、隼太は半次郎さんが自分があげた香水をつけていたことに気が付いて・・・
香りで、昔の日々が思い出されたのでしょうね・・・。


その後・・・

戦争が収まり、
吹優が、半次郎の実家を訪ねてやってきます。
半次郎さんが残した品を、渡したい、と。

そこで吹優は”パルファン”、香水を渡すのですが、
えっと・・・
香水を吹優に渡す件ってあったっけ?
いつ?いつ渡されたの?
って思うのと同時に、吹優の恰好が気になってしまいました。
ものすごくおしゃれして(白いドレスと帽子)やってきて
着物に下駄のヒサに向き合って、
”自分は半次郎の知り合いで、半次郎の遺品を渡しに来た”なんて言ったら、
もうそれはヒサにとっては複雑極まりない!
ヒサ=妻に対しての吹優なりの武装に思えて・・・!(笑)
そんなことが気になっちゃいました。
ヒサは絶対、二人の関係に気が付いたよ・・・ね?

そんな、本編とは関係ない所が気になりまくってしまいましたが・・・。

すっかり白髪頭になってしまった、半次郎さんのお母さん。
お母さんも半次郎さんの死を受け入れられないのですが、
蝶が舞うのを見て、
「半次郎が帰ってきた・・・」
と。

ここで涙腺が崩壊です!
お母さん!!

ラストはかつての人々がよみがえって(蘇ってないけど全員出るフィナーレ)
着物と袴姿の、生き生きとした半次郎さんをみんなで見送って幕です(涙)。
ここで、八木(礼くん)と愛奈姫がにこやかに寄り添っているのもいいよね。
天国ではこんな感じなのかなって(愛奈姫は死んでないけど)。


登場人物もたくさん、目いっぱいの作品で
見どころ満載!
ほっくんの素敵な部分がたっぷり詰まったお芝居でした!!

ショー『ロマンス!!』は、
幕ひらきからとっても華やかでパステルカラーで、ロマンチックレビューらしかったですね。
娘役さんたちの帽子とお衣装がとても素敵でした。
ゆずる、かいちゃん、礼くんのおひげ銀橋渡りのシーンは、謎でした・・・
というか、全体的に繋ぎに3人使ってばっかりでしたね。
だったら、1シーンずつ任せても・・・とちょっと繋ぎの単調さには不満でした。
3人の並びはかっこいいので不満はありませんが!

”初恋”は、ほっくんの若い青年姿が麗しかったです。
風ちゃんは水色似合いますよね〜清楚で素敵でした。
ラブラブな二人でした。

次のアメリカンなシーンは、ノリが良くて楽しかったです!
ミニーちゃんみたいな風ちゃんが、とにかくかわいかったー!!
センターにみちふう、周りがにぎやかにしている、という構図、ずっと観ていたい!と思いました。
あずももちろん見てましたけど、変な髪型のれんれんがかわいすぎました!(なんでそんなお笑い要員に寄せてくるの〜と!)
メガネっ子みのりちゃんもかわいい。というか、もう女子(娘役ね)みんなかわいい。
こういう、それぞれが髪型を工夫しているシーンを見るの、大好きです!

美城れんさんのソロも暖かくて素晴らしかったです。
ほっくんのサヨナラ公演に美城さんが出ている奇跡にも感動・・・。

次の・・・スパニッシュっぽいシーン、と思っていたら、ここ貴族のサロン?で踊る伯爵たちというコンセプトだったらしいですね。
女装(こら)のかいちゃんと礼くんばっかり見てしまいました。
続く風ちゃんソロは、普段の洋服っぽい衣装だったので、その後何かのシーンにつながるのかな、と思いましたが
単発でした。
別れの曲でしたが、風ちゃんの歌声はずっと聴いていたかったです。
次は、光の枠を使ったダンスのシーン。
ジャケットに文字が書いてあるのは、デザインがちょっとカッコよくない!と思ってしまいましたが(失礼だよ)
ほっくんがみんなと絡んで、もうこれでもかって位激しく踊るシーンは、見入ってしまいました。
黒燕尾が最高なのは言うまでもなく、
また新コンビのデュエットもとても素敵でした。
もっともっと、みちふうをたくさん見たかった。
二人を観ていたかったけど
こうやって惜しまれながら舞台を去るのも、タカラジェンヌ冥利に尽きるのでしょうか。
ほっくんと風ちゃんが出会えた奇跡、そしてそれを観ることが出来た幸せを嚙み締めた公演でした。
(チケット取ってくれたかめちゃん、本当にありがとう!)

星組、みちふうにたくさん幸せな気持ちにさせて貰って、
大満足な公演でした。

今日は千秋楽でした。
観られなかったけど、(後でスカステニュース見ます!)
退団者の方々が次に進まれる道が素晴らしいものになりますように。
願わくば、みちふう、またどこかで出会いたい!
そして、これからの星組も期待しています!!

長文、読んでいただき、ありがとうございました!!