サマービューティ便り

劇団Nadianneの主宰・役者の北島夏美のブログです。 お芝居のこと、日常のことを書いています。 劇団HPにもぜひ遊びにいらして下さい。

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空飛ぶペンギンカンパニーさんの『夜をつかまえに』を観てきた!

先日、空飛ぶペンギンカンパニーさんの『夜をつかまえに』という公演を観劇してきました!!

お友だちの、こんのさん、ミィナさん、ばばちゃんが出演、そして制作のきょうこちゃんの劇団さんです!

劇場は大森山王フォレスト。
初めてだっけ?なんか聞いたことあるような。。。と思ってたらいたら、昨年舘石ちーちゃんが公演していた劇場でした。
記憶力。。。!

大森駅ってこんなモニュメントあるんですね〜!土器〜!


さて、公演ですが、面白かったですよ〜そしてすっきりしない余韻。
どうしてこうなったかは、自分で考えるしかないので、見終わってすぐはモンモンモンモン考えていたのですが、別に全てに答えを出さなくてもいいしなぁ、と思いながら自分なりの落とし所をつけてみました。



(ネタバレですよ)

私は空飛ぶペンギンカンパニーさんのお芝居を観るのは初めてだったのですが、劇団名と『夜をつかまえに』というタイトルから勝手にイメージしていたファンタジーではなくて(笑)
どうやら彼らは夜という概念がないクニで生きている人びとで、
太陽から生成される「アカリ」というものをエネルギー源として生きている。
太陽の力が弱く?なっていることを解決する手がかりが夜にあると仮定して、
飛行船で夜を探しに旅に出ている。
食事シーンは果物や野菜をそのまま食べているので、調理してお皿に盛る、という概念はないのかもしれない。

初めはそれぞれの役割やキャラクターを見せてもらい、旅が進むにつれて見知らぬ少女の登場、天候の変化、食糧難などの困難により、人びとの本性がむき出しになってくる....。
でも考えてみれば、この登場人物たちは初めからかなり自分勝手な人ばかりで、優しいと見せかけてそうでもない人が多く、それがより顕著になっていくという感じ。

そして食糧不足が限界に達した時、迷い込んできた少女の肉を食べる。
調理の概念はないと思っていたけれど、肉はさすがに調理するらしい(でも手で食べる)

人肉食いをしてしまった彼らはヒトの領域を超えてしまい、(現代人の感覚では)もう行き着く先は死しかないのかもしれない。

というわけで、ラストは途中で降ろしてくれ!と言った食糧係の女の子を除いて全員倒れて終わる。
夜はみんな眠る、というセリフが途中であるので、夜がやってきて皆寝た、ととってもいいけど、みんな死んだ、の方がしっくりくる終わり。
どうして死んだのかは明かされないけれどそれぞれの闇に捕らえられて、という印象を受けました。
あとはアカリをエネルギー源にしているから夜の時点で死を迎えるのかもしれないですね。


人間が崩れていく様をそのまま描くと観ていて辛いので、架空の世界を舞台に描いてあるのはいいなと思いました。
私の好みでは、なぜ少女が飛行船に乗り込んできたかだけは教えて欲しかったなー!自分の意思で付いてきているように見えたので。
途中で目がかすんできたかも...っていう操縦士が居て、でも役立たずに思われたら自分も殺されるかもという恐怖から大丈夫って言うんですよね。そういう蔓延する恐怖が恐くって、後半は集中してずっとドキドキしながら観ていました!


空飛ぶペンギンカンパニーさんのこのキャラクターは、後味悪めな場合でもこのかわいさで中和してくれる役割があるらしいです(笑)

かわいいね!
脚本家さんが二人いるとのことなので、
きょうこちゃんの作品も見てみたいです。

あんまりまとまってませんが、終わります

追記:
ドライフラワーが吊るしてある装置がかわいかった!
画家の人が超美女だった!
こんのさんの声が聞き取りやすかった〜!