サマービューティ便り

劇団Nadianneの主宰・役者の北島夏美のブログです。 お芝居のこと、日常のことを書いています。 劇団HPにもぜひ遊びにいらして下さい。

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入院したよ、の話。

5月に生まれてはじめて、入院してきたので(たったの2泊だよ!)備忘録として書いておこうと思います。

痛そうな話(と、ちょっと痛そうな写真)かもしれないので、苦手な人はスルーしてね!

 

病名は子宮内膜ポリープで、おそらくかなり多くの女性が経験してるものです。

 

これまで病とは無縁の健康体でいられたことに感謝と、
年齢も年齢だし、健康に気をつけるのはもとより、ちゃんと定期検診して早め早めの対処をしてこうね、と改めて思ったのでした。

 

さ、長いよ!!始まり始まり~

きっかけ

自覚症状はなかったものの、久々に受けた婦人科検診(久々って…)で再検査になったのがきっかけ。

念の為近所のレディースクリニックで診察してもらい、何度か検査、大きな病院で診てもらった方がいい、とのことで、大学病院に紹介状を書いてもらう。

婦人科検診は申し込めば無料でやってもらえるので、会社の福利厚生ありがたいね…!


そしてレディースクリニックで、
「検診でこれに気付けるのは、(会社の婦人科検診の先生は)すげーよ。」
と、緊張している私にわざとくだけて話してくれる先生優しい(ホロリ)。

 

検査の日々

自動受付だったり精算機だったり、待合の仕組みだったり、大きな病院ってこんな感じなのねーと、馴れなさ加減丸出しにしながら、何度か病院に通う。

電車でも通いやすく40分くらいで行けるし、車でも20分程度で着けるのがありがたかったです。

 

やった検査↓

■子宮鏡検査

MRI(造影剤の点滴に緊張した〜これがMRIか!と。)

■血液検査数回

手術が確定してから

■レントゲン

■心電図

 

そして直前についに(?)

PCR検査。

PCR検査は長ーい綿棒を鼻の奥の奥…想像していたより5倍は奥(イメージ)に突っ込まれて、痛過ぎてちょっと涙出た。無事陰性で入院へ。

入院前の説明で「手術当日は歩けない」と聞いて少しビビる私。

 

入院前夜

必要なものを用意して、特に制限がなかったのでご飯も好きなものたっぷり食べました。

そして、退院後数週間は入浴できない(シャワーはOK)と聞いていたので、スーパー銭湯でお風呂とサウナをガッツリ楽しむ。

けれど、なんだか落ち着かない感じ…。

 

入院初日の朝

ソワソワする朝。寒いかな…と服を入れ替えたり、
朝ごはんもたっぷり食べてから10時半頃、病院へ。

家族が送ってくれたのですが、手を振り病院の奥へ進むとなんだか心細くなる私。
いや二泊三日の入院で感傷に浸りすぎ…

 

ついに入院初日

病室に案内される。大部屋だけど窓際なのがありがたかったです。

▼普通にきれいよね。

▼窓際!

▼荷物の整理をして、棚につめて「ホテルの長期滞在みたいだな…」とのんきに思う。

その後、身長体重測定があり、朝ごはんを目一杯食べてきたのでここイチの体重を記録し恥ずかしさでいっぱいに。
もちろん、そんなの誰も気にしてない。

▼イベント表を頂く。…イベント?

初めての病院食

すぐにお昼ご飯の時間になり、昼食をとる。

ビーフシチューにパン。パン食はないんだろうなと思い込み(どんな思い込み?)
朝ごはんにパンを食べてきたので少し驚き。

パンはあたたかくしてあって、シチューもとても美味しい。

食後、コンビニにコーヒーを買いに行ったり、さっそくテレビカードを購入。
12時間分観られるとのこと。


▼リクライニングさせて、テレビ見る体制!

 

これからのスケジュールなどの説明を受ける。

■手術後、3時間後くらいに看護士さんと一緒に立ち上がってみる、すぐ歩ける

■生理痛程度の痛みはある

■手術当日の朝昼は食事出来ない

とのことで、あれ、当日に歩けるの?となったり、
ご飯食べられないとのことで、不安になる(笑)

その後手術室の看護士さんからも当日の流れの説明を受ける。

 

14時、さっそくお風呂の時間。

ビジネスホテルのユニットバスみたいなとこで、シャワーを浴びる。

ドライヤーを借りて髪を乾かし、再びコンビニへ。

運動のため階段を使う。

今日の食事可能の時間までに、食べておけそうなものや、手術後にやさしいものを食べたいかな?(飲みたいかな?)と色々買ってくる。

(おやつなどは何を食べてもいいとのこと)
お茶やお水は持参しました。

こんなに買うの、ビビりすぎてて自分でも笑ってしまう。(結局食べきれずに一部持って帰った)

部屋に戻りがてら、飾られている絵や企業、小学校からの感謝状や寄付された物(コロナ禍での病院への支援)を読む。
入院初日が日曜日だったので、外来患者の方たちがいないので、静かな病院。

部屋に戻る際に違う階段を使ってしまい暗いエリアに出てしまい、少し慌てる。何事もなかったかのように、部屋へ戻る。

 

ベッドでのんびり野球の試合をテレビで観る。

看護士さんやって来て、点滴の準備。
明日の点滴のための道を通しておくとのことで、
左腕にずっと何かささってる状態はソワソワする。

そしてまさかの小腹が空いてきて(何もしてないのに!)パンでも買いに行こうか迷うが、我慢する。

考えてみたらいつもはこんなにおやつを食べないし買わない。
恐らく「買っておかないと食べられない(いつでも食べられるわけではない)」という状況から、食べとくか!という思考になってしまうようだ。

 

17時過ぎ、暇だしなーとまたコンビニへ行き、結局パンを買ってしまう。
コンビニは18時までしか開いてないのでなんとなく今買っとかないとな…みたいな気持ちに。夜お腹すくかもだし…食べなかったら持って帰ればいいし、と。

点滴の道を通してある箇所、まだ少し痛い。

▼買ったパン。

入院初日の夜

そうこうしているうちに、18時の夕飯時間より30分も早く夕飯が来る。

美味しい…量もたっぷり。

 

9時頃、まだお腹は空いてないけどなんとなくデザート気分で飲むヨーグルトを。
美味しい。

大河と日曜ドラマで時間が潰せる。

家族とラインで感想話す。

 

もう点滴の道の箇所、違和感感じなくなってくる。

 

ワンピースを読んでダラダラしていたら看護士さんが様子見に来てくれる。消灯。
隣も居ないし枕元の電気はつけていいと言われる。

夜のスポーツニュースを観たりなどする。

 

23時、ゆで卵とチョコパン半分を食べる。

美味しい。

こんな夜中に食べるなんて普通だと正気の沙汰じゃないけど、こちとら正気じゃないんでねと思いながら食べる。(は?)

 

看護士さんからは救急車の音とかで眠れないかもしれないから、寝付けなかったら眠剤出しますんでと言われる。
眠剤、割と普通らしい。(私にはちょっとハードル高い印象。慣れてないから。)

どちらかというとひっきりなしに車が行き来する246(道路)の車の音がうるさいかも。

きりが良いところまで読書。

 

深夜0時半くらいまで起きていてその後就寝するも、
2時半、4時半、6時台とこまめに目が覚めてしまう。

2日目、手術当日

朝7時くらいまでは寝る体制でいて、その後洗顔、歯磨きへ。
渡されていた手術着に着替える。

同室の方たちへ朝食が配られている音がする。

回診や事務の方が来られたりする。
(寝起きだけど、リーダーみたいな女医さんや若手のようなドクターたちがたくさん来てちょっとビビる)

 

9時、診察へ。子宮を広げる処置。(突然リアルな話になるね。)
スポンジを入れられているらしい。痛い。横になりぼーっとする。

生理痛のような鈍痛が続くが10時頃になると慣れてくる。

 

10時前、看護士さん来る。血圧測ったりなどして、10時までは水を飲めるので、最後に水をがぶ飲みする。

点滴開始。脱水症状を防ぐための点滴なんですって。

11:35頃、手術は11:50からと告げられる。

お手洗いに行く。家族へライン。

さー!いざ!!

▼髪が長いので、手術の邪魔にならないようにまとめました。
手術時はコンタクトレンズNGなのでメガネで。
(手術着の記念?に撮ってみたけどブログに使えたね笑)

いよいよ手術

手術室の前で看護士さんがお話して緊張をほぐしてくれる。ありがたい。(メガネケースを持っていたら「宝塚お好きなんですか?」と突っ込まる。宝塚とサンリオがコラボしてるメガネケースだったので)
髪を覆うヘアキャップを被る。

手術室に入ると担当医や麻酔科の医師たちなどが居る。手術台?に横になりメガネをはずす。

心電図や酸素飽和度を見る装置をつけられ、掛ふとんの下で裸状態になり、マスクの上からは酸素マスクがつけられ、あっ、このまま(マスクの上から)なんだ、とちょっと驚く。

改めて手術内容の確認、麻酔の点滴開始。

目眩と咳が出たりしますと言われたが、その通りすぐに喉の違和感が起き、目眩がする。わーこれが麻酔か!と思う。

しばらくして次のお薬を入れますと言われ、少ししびれますと言われてほんとだ、しびれてる…なんて思って、あー次気づいたら全部終わってるなんて不思議〜と思ってたら・・・

 

「終わりましたよ」


 

突然の目覚め。

これが全身麻酔ってやつか…一瞬のことでした。

ちらっと時計を見たら13時。

喉に入ってる管を外す。少し喉痛い。

 

ささささー!っと紙パンツをはかされ(笑)、ベッドにスライドで移されて(手術台からベッドひせーのって引っ張って動く感じ、すごくスムーズ)驚いて

そこから部屋まで運んでもらう。

また心電図や酸素飽和度の装置、点滴などつけられて、ナースコールのスイッチを持たされる。

手術後

体温を計ると35.6℃で低い。麻酔後は体温が下がるらしい。
身体は寒くないけど末端の手足が寒い。
後で気づいたんだけど毛布を足してくれていた。

今度は不織布マスクを取って酸素マスクが装着される。

ここから、まどろむ。

寝たほうが良いんだけど、うとうとすると少し息が苦しくなり、沢山呼吸。
上手く息がすえてないのかな?と。

そのうち上手く寝れていたようで、14時半前に目が覚めたらなんだかスッキリ!!近くに時計がないけれど、隣の方が問診されていてその会話で時間がわかった。

 

ただ、同じ体勢で枕もなく寝ていたので体制が辛くなってくる。

ただ、色々な装置が身体に着いているので動いていいかわからず、モゾモゾする。また寝たりを繰り返す。

▼こんな状態。


15時半頃完全に目が覚め、寝たので頭も気分もスッキリ。お手洗い用の管が付いていると聞いているので、動いて良いかもわからず。

でもさすがに腰も首もつらい。なんとか手を伸ばし、バスタオルを取り枕代わりにし、スマホをとり家族、劇団ラインへ連絡。

母へは手術後病院側から連絡がいってはいるものの、自分から連絡もしたかった。

 

15:50頃に看護士さんが来て、検診。

自分で身体に違和感がないのがはっきりわかる。

体調に問題ないので、装置を外し、歩いてみる。

身体、驚きの快調。(結局お手洗い用の管はついてなかった)

「スムーズに歩けましたね。」歩いただけで褒めてくれる看護士さん優しい。

手術着からパジャマに着替える。

点滴だけ付いてるけど、もうお水も飲める!ごくごく飲む。

 

気持ちが晴れ晴れする。少しだけ出血あるけれど、何度も確認されるが腹痛もなし、気分も悪くない。

お腹すいたけど読書してのんびりする。

 

17:30、夕飯が来る。待望!

18時間ぶりの食事が嬉しすぎる。

かに玉…!

ご飯にかけて天津飯にする。
めちゃめちゃ好物!私の好物知ってたん?ありがとう!!!

 

点滴を外してもらう。

コーヒーでも買いに行こうかしらと思ったら、もうお店閉まってる時間。

買っておいたコーヒー(温かいコーヒーを買いに行きたかったのよ)と残してあったパン半分を食べる。どれだけ食べるのか。。。

テレビを見てダラダラ。

身体は元気な気がするけれど、喉には違和感がある。

 

とにかくお水を飲んで飲んでトイレにいく。

夜、1:45眠れず。

2時すぎても眠れず。そのうち眠る。

3日目、退院日の朝

6:30前、目が覚める

隣の方に問診来る。隣の方は1時間おきに目が覚めてしまったらしい。

こちらにも来るなと心構えして待ち、朝の問診。 何回血圧を測っただろう…看護士さんも大変だなぁ…なんて思ったりした。

 

ベッドでのんびりしていると7:15頃に退院診察に呼ばれる。
問題なしとのことで退院が決まる。

 

ベッドに戻ると朝食が届いている。上だけ着替える。

パン、温かくて美味しい…完食した。元気。

歯を磨いたり、荷物をまとめたりしておく。

9:30前、退院の準備は?と看護士さんが聞きに来たので、
最後のまとめと着替えをする。

会計が出るのを待つ。

無事、退院

ロビーでは父母が迎えに来てくれていた。電車でも帰れる距離だけど、どんな体調がわからないから、車での迎えを頼んでしまった。申し訳ないね…。
ロビーで会うと重いもの持たないで!と荷物を持ってもらう。
自分としてはもう元気なつもりだけど労わってもらい感謝…。

 

途中買い物をして帰宅。まだ午前中だったけれどなんとなく身体もダルく、少し鈍痛あり、ゆっくりと昼寝した。
朝に退院するなら午後から在宅勤務しようかな?なんて思ってたけど、休みをとっておいて正解だった。(退院当日なんだから当たり前でしょ!)

これが私の入院記録。
たった3日間だったけれど、初めての、そして今後もあまり体験したくはない、体験でした。
でも手術は順調、術後も順調、病院の方々も親切で、無事に済んだことに感謝でした。

◇おしまい◇