サマービューティ便り

劇団Nadianneの主宰・役者の北島夏美のブログです。 お芝居のこと、日常のことを書いています。 劇団HPにもぜひ遊びにいらして下さい。

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ゆりかごに揺れられて…

おはようございます。
冬っぽくなってきましたね!

何を優先してやったらいいかわからなくなる。。。あ、これ、テンパってるということ?
しっかり!(笑)


と、そんか感じになりつつも、
先日ふいに買って合間に読んでいた本。

赤毛のアン』の翻訳者、村岡花子さんの評伝。
著者はなんとお孫さん!


アンブックスは私の小学校〜短大にかけてのバイブル的小説。
一生の本です。

作者モンゴメリの一生についてを知る機会はあれど、翻訳者の事はあまりしらなかったので
それならば!
と思い読んでみました。


………すごい。。。

想像以上のすごい一生でした。

一人の女性として、大正から昭和を東京で!生き抜き、
(震災と空襲抜きでは語れない時代!)
なぜ日本にいて貧しい家の娘が英語を話せるようになり、西洋文化を知ったかの怒濤の人生!
離ればなれの家族、
苦難を乗り越えた夫との愛!
子供の死、など。。。
作家ではない女性の生きざまに感嘆しつつ、
涙が出てくることもありました。

時代を反映した模様も、
大変興味深いものでした。

父親が社会主義者!とか(命の危険!)、
本人も女性解放運動をしていたとか、
文学史に出てくる作家達との交友話もくらくらするほどでした。

だって、
村岡花子さんがまさか柳原白蓮と生涯の親友だったとは!!

私は文学史は詳しくないので、
柳原白蓮が「何か世間を騒がせた作家さん」くらいしか知りませんでした。

白蓮が駆け落ちした相手がなんと
宮崎滔天の息子!

すごすぎる…あの時代!
(というか、作家とか思想家は東京に一点集中で居たのかな)

あ、今日置き去りブログですか?
置き去りですね。

宮崎滔天という人が孫文を日本で支援した人、というのを本で知ったのは今年だったので、
村岡花子さんの評伝に出会ったのが去年だったらこんなに興奮(笑)しなかっただろうな〜と。

あの時代の話、
そして村岡花子さんがどう生きたか、どう日本の文学に影響を及ぼしたか、
じわじわと胸に迫る感動があり、
良書との出会いに感謝したのでした。