サマービューティ便り

劇団Nadianneの主宰・役者の北島夏美のブログです。 お芝居のこと、日常のことを書いています。 劇団HPにもぜひ遊びにいらして下さい。

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きりやんに想いを馳せる 後編

がっつり置き去りブログ!!!です。

きりやんの大劇場サヨナラ公演も終わり、
いよいよ、東京公演が始まってしまいました・・・。

前、中編と書いてきたきりやんの思い出、
ついに後編です!

2007年2月 『パリの空よりも高く/ファンシーダンス』
きりやんのエッフェルさんは、とーってもかわいい!
爆発頭と、めがねがキュート♪
アサコさん、ゆーひさんと3人で銀橋を渡るのがかわいかった!
にしても、3作連続お芝居が・・・ちょっと・・・で、月組はかわいそうな気が。
その後、ミュージカルの大作が2作あったわけで、今思えば助走期間だったのかなと思います。
ファンシーダンスはわりと好きなショーでした。
やっぱりアサコさんはショースター!


2007年6月 『大坂侍』
きりやんバウ主演作!
W主演を含めると4作目、ですね。
なんでゆーひさんとタニちゃんは『THE LAST PARTY』みたいな、素敵なスーツ物なのに、
きりやんは日本物・・・とうらやましく思ったりしていましたが、
結果、『大坂侍』はとっても楽しかった!
又七っちゃんとお勢ちゃんカップルが可愛すぎて、大満足でした!
お地蔵さんを担いで川に飛び込むねねちゃん!(爆笑)
お勢ちゃんをなかなか抱きしめてあげられないきりやん!(きゅーん)
軽妙な龍くんも良かったなあ〜極楽の政は、忘れられない龍くんのはまり役。
きりやんの、マック・セネットに引き続き、ちょっとオクテな主人公がツボでした。
きりやんは、大阪人で楽しい人なんだろうけれど
まじめな方なので、一生懸命で回りに振り回される役、合っていると思います。
インタビュー等を見ているとご本人は、能動的な主人公の方がお好きの様ですが、
受身キャラをしてもきちんとキャラが立っているのがさすがです!


2007年10月 『MAHOROBA/マジシャンの憂鬱』
ショー、お芝居とも大好きだった!
スターさんがどんどん出てくる楽しいプロローグ。
「サルメと」「サダル!」ゆひきりの、あのポーズが忘れられないです。
ショーはきりやんの体力勝負な場面もあったり(琉球のシーン)、
かさ踊りのあたりも好き。
かなみちゃんが海に身投げするドラマティックな場面も好きでした。
お芝居はミステリー・・・仕立てだけどそこはメインじゃなくて、
惹かれあうアサコさんとかなみちゃんが、「そりゃ、好きになるよな〜」とこっちが良くわかる流れで、
とっても良かったです。
きりやんのボルディジャール殿下はコメディ担当だったけど、とってもかわいく、かっこよかった♪
パッショネイトな殿下、好きです。

このあたりで、大空祐飛さんの花組への移動が発表。
アサコさん体制になってから、
アサコさん、きりやん、ゆーひさん、の時代でした。
ゆーひさんは他の組と比べても、3番手さんより、W2番手みたいな扱いだったけど、
『マジシャンの憂鬱』は、あさきり体制って感じの作品だったので(ショーはゆひきりの扱いは同じくらいだったのに。)
正直もったいないと思ってました。
(きりやんが2番手さんだからの余裕から、とかでなく!)ゆーひさんはめちゃめちゃかっこいいから
きりやんがトップになれる日が来たときに、ゆーひさんが2番手さん、なんて体制はちょっと違和感があった。
だから、もしかして、きりやんが古巣花組に異動して2番手さんになって、あさゆひ体制・・・とか思ってた。
花組ファンの知人は以前からずっと「大空祐飛、花説が消えないのよね〜」と言っていた。
でも、生粋の月組なゆーひさんが花組?と思っていた私。
それが・・・異動!
当時は本当にびっくりしました。
でも、異動後の花組『Red hot sea』でのかっこいいゆーひさんを観て、とってもうれしかったのを覚えてます。
まさか、ゆーひさんがタニちゃんの後任で、きりやんよりちょっと早くトップさんになるとは思ってもみなかったですが、
今、この時期にきりやんとゆーひさんが一緒にトップさんで並び立つ時期があって、本当に幸せだな、と思います!


2008年1月 『AL-R-EX 〜アレキサンダー大王はいかにして世界の覇者たる道を邁進したか〜』
これはもう難解なオギーのお話。
難しいけど面白かったし、きりやんが美しかった!
きりやんはデュオニソス・・・神様役。
デュオ様に魅了されて群がる人々の気持ちがわかる、美しさと怪しさでした。
きりやんが怪しい美しさ(@エリザ)な役って珍しいから貴重ですね。
えんじ色の軍服姿と佇まいが、とにかくかっこよかった〜

2008年6月 ME AND MY GIRL
かなみちゃんの退団公演だった・・・(涙)
きりやんのジョン卿は温かくおちゃめな英国紳士。
きりやんがミーマイに出演している、という事が本当にうれしかったです!

2008年8月 ME AND MY GIRL
ついに、ファン待望の、きりやん主演のミーマイ!!(涙)
初めて、博多座まで行って参りました。
トップさん以外の人が、博多座で主演するのは始めてのこと。
きりやんへの期待が伺える公演だな〜と思いました。
きりやんはとってもかっこよくて、まさにビルで、
素晴らしいミュージカルスターでした!
海外ミュージカルソングを思いっきり歌うきりやんって、本当に輝くばかり!素晴らしかったです!

ちなみに、この秋に上演したアサコさんの日生劇場公演『グレート・ギャツビー』を観て、アサコさんの男役の到達地点を感じました。
そして・・・なんであいちゃんがトップ娘役じゃないんだろ・・・と思ったり・・・。

2009年1月 夢の浮橋/Appasionado!
夢の浮橋は美しかった〜〜
私は原作を読んでいたのですが、そうでないとちょっと難解かも。
薫君のきりやんは、内にこもる役で難しい役ながら演じていらっしゃいました。
美しかった!
匂君と薫君、そして女一宮!並びが美しかったし、私的にツボでした!
ショーは、トップ娘役不在の公演のため、きりやんが女役に扮し、アサコさんとデュエットする場面が!
きりやん、ついにアサコさんの相手役まで!
アサコさんのサヨナラショーでも再現されたくらい、あさきりコンビの素敵なシーン。
きりやんがキュートすぎて、アサコさんがかっこよくて、大好きなショーです!


2009年8月 エリザベート
きりやんは二回目のエリザベートで、フランツ・ヨーゼフ役。
シシィがかなりの下級生だったので、なんだかお兄さんと若いお嫁さんみたいな感じもしました。
初めて、フランツ目線でエリザベートを見てみると・・・
切ないですね・・・。


2009年12月 ラスト・プレイ/Heat on Beat
「お前の受けた痛みと俺の痛みは違うのか!」だっけな。。。ムーアさんの叫びが大好きでした。
あいちゃんとの並びもこれで見納めか・・・・と切なかったり、最後も恋人役で嬉しかったりしました。
どんどんと内面深く、孤独に、美しくなっていくアリステア(とアサコさん)に対して、
何とか心を解きほぐそうとするムーアさん。
2人のがっぷりと、トップ・2番手が組んだお芝居が見ごたえがありました。

あいちゃんエスメの「好きだったのよ、あんたのピアノが。」
アリステア「・・・・・・・・・・・・(溜めて)そうか。」
大好きだった!
Heat on Beatでは、S&Kというアサコさんと2人のシーンがあったのが、
なんとも、嬉しかったです。
2人でここまで来たんだなーって。
アサコさんのトップ時代をきりやんが支えたんだなーって、良くわかる感じがしました。
(それでも漂ようアサコさんの孤独感は嫌いじゃない。笑)
きりやんのシーンではやっぱりメットル♪
久々の悪いやつ感&ばりばりのダンスがかっこよすぎました!


2010年2月 紫子-とりかえばや異聞ー/Heat on Beat
きりやんが、日本物で男、女、両役出来るのはわかっていたけど、
やっぱりお上手だったわ〜〜〜!
さすが!!さすが!!!
もりえちゃんが、今までにないくらいかっこよくて頼もしかった!
2人がとってもお似合いで見とれました♪
前半のコミカルなシーンもいいし、後半の・・・(涙)
みんなを引っ張る紫子がきりやんと重なりました。
ショーはセンターがきりやんな事に、改めて感動しました。
そして、あら、まりもちゃんとのコンビ、けっこういいじゃない!と思った公演です。
きりやんの裸足のソロダンスが素晴らしかった!

2010年4月 THE SCARLET PIMPERNEL
とにかく素晴らしくて泣きました。。。
きりやんの歌声も、演技も、華麗なダンスも、貴族らしい、でも軽快な身のこなしも。。。
『目の前の君』での笑顔がきらきら輝いていて、
劇場全体がきらきらして、
幸せな気持ちで一杯になりました。
まりもちゃんとも、とってもお似合い。
フィナーレのデュエットダンスが素晴らしくてまた涙しました。


2010年11月 ジプシー男爵/Rapsodic moon
お話はまあ、オペレッタなので・・・な所があるけれど(笑)
歌がどれも良くて、好きです。
プロローグの6分間に及ぶデュエットダンスは、
これぞきりまり!
銀橋でまりもちゃんをひょいっと持ち上げるきりやんは、
とっても男らしい!
2人とも超絶かっこよかったです。
自由人シュテルク・バリンカイを中心に回りが動く、というのが
なんだか月組っぽいなあ〜と思いました。
ジングラ〜の歌が、とってもきれいで好きでした。
あ、あと、ブタさんの石像に帽子をかぶせるシュテルクさんもかわいかったv
ショーは特にデュエットダンス好きだったなあ。(いつも好きだけど!)ちょっと切ない&熱い雰囲気で、いつもとは違ってより素敵でした。


2011年1月 STUDIO 54
どの役も個性的で、とっても面白かった!
きりやんはエクステがとってもお似合いで
ちょっと崩れたベスト姿が超かっこよくて!
パパラッチだけどまじめでいい人♪
歌がどれもいいし、まりもちゃんからキスされるラストシーンが大好きでした!きゅん!


4月バラの国の王子/ONE-私が愛したものは
野獣の歌う「きっときっと〜嫌われる〜〜!」という歌が可愛すぎ!
野獣全体的に可愛すぎてきゅんポイント多しでした。
ショーは毎回きりやんはアドリブがあって、楽しみだったことと、ユニコーンのシーンが面白くて見ごたえありました。

この頃に観たほかの組の作品がとっても面白くて、
星組(ノバボサ/めぐり会いは再び)、宙組(美しき生涯/ルナロッサ)(クラシコ・イタリアーノ)とか、作品そのものが良くできている物が多くて、羨ましいなーと思っていました。
でも、月組はスタンダードなショーでも、きりやんに歌とダンスの実力があるから(もちろん周りのみなさんも!)、ちゃんと楽しめる作品になっていて、きっと月組の力が信頼されているんだろうな!と、思うことにしました(笑)


2011年9月 アルジェの男/Dance Romanesk
「ちょいとワル」なきりやんの役は久しぶりで・・・
アルジェ時代のサビーヌとのシーンとか、総督の家でふてくされれいる所とか、
久々に見た悪いきりやんがとにかく、かっこよかったです。
後半のブルーのスーツ+ベストもすっごくかっこよくて好きでした!
お話は救いがないですし、主人公も殺されても仕方ないよな・・・と思われるかわいそうなキャラクターでしたが、
「激しいドラマを見た〜!」と思える満足感がありました。
まりもサビーヌのお腹だし女豹ダンス(笑)と、アナベルのラストはいつ見ても満足でした。
ショーは、やっぱりカモメのシーン。
踊りまくって、更にみんなの中心でジャンプするきりまりが素晴らしかったです!
あと、カジモトがかわいすぎて。。。宝塚歌劇にはなり得ないかもしれませんが、全編見てみたかったです。


2011年11月 我が愛は山の彼方に/Dance Romanesk
お芝居は、カットされている部分のせいでいろいろわかりにくくなっていましたが、
朝鮮の武将を演じるきりやんが、とっても凛々しくてかっこよかったです!
まっすぐ、真面目、熱い、ザ・男役。
ラストの主題歌熱唱で感動させられました!

だーっと、ここまで書いてみました。
長い!それになんか面白いとかかっこいい、とか素晴らしいとか、もう陳腐な表現しか書けてないし。。。

きりやんの残りの宝塚生活22日間!(泣)
最後までプリンスチャーミングを堪能してきます!