サマービューティ便り

劇団Nadianneの主宰・役者の北島夏美のブログです。 お芝居のこと、日常のことを書いています。 劇団HPにもぜひ遊びにいらして下さい。

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ミュージカル『ビッグフィッシュ』を観てきた!

※ネタバレありです!

日生劇場にて
ミュージカル『ビッグフィッシュ』を観てきました! シャンテ前で霧矢大夢さまと記念撮影(笑)


映画は観たことがないので、ざっくりとあらすじだけ読んで、
きりやんとねねちゃんが出てる舞台なんて幸せだな
と思いながら劇場へ向かいました。


お父さんが息子に聴かせた嘘の様なお話を再現していく、楽しいファンタジーの様な前半。ティム・バートンっぽい〜って感じます!
そしてお父さんの過去が明かされ最期へ向かう後半......
ラストは気がつけば号泣でした!
周りの人達もほぼ泣いてた!
あんな結末が待っているなんて!!


すごく良かった〜観て良かった!!

魚や建物など、映像が効果的に挿入されるのも良かったです。

しかし何しろ、この舞台は川平慈英が主演だからこそ出来たと思います!
圧倒的な明るさ、
動き、ダンス、そして歌!!あのパンチある歌声!!出ずっぱり、着替えまくり!
青年期から老年期まで演じても違和感がない、はつらつさ。
いつまでも夢をみていそうな、少年の心を持った雰囲気と、それでも頑固で譲らない所だったり、全てがあの役の人物そのものに見えました。素晴らしかった。

息子役の浦井くんのかっこよさ、声の良さは言わずもがな、お父さんが息子に語った、困難に立ち向かえ、戦え、ドラゴンを倒せ!みたいな歌を、自分の息子にも歌っていて泣けました......

ねねちゃん、かわいいの知ってる(笑)けど、改めて登場した時、えっ!かわいい!!って思った(笑)
花嫁すがたかわいすぎるし、パンツ姿もかわいいし、西部劇でキレキレに踊るシーンはかっこ良かった!
(唯一、1シーンでだけ、『大坂侍』の又七とお勢ちゃんを思い出してきゅん!となったおばちゃんですよ!!シーンとはぜんぜん関係ないけど、きりやんとねねちゃんの身長差を見たときにふと思い出したんだよ!)

鈴木蘭々かわいかった。金髪のプロムクィーンが似合ってたー!
後半も歳を重ねた役で出てきたし、いい役だった!
巨人のカールさんも、子役の福くんも良かった〜あと、人魚がスタイル良くてかわいくて、見ていて幸福だった......身体能力高い方はそれだけでも人を惹き付けますね......!


そしてね、きりやんですよ......
もう、めっちゃヒロインだった!あんな素敵なお役とは!!
お母さん役なので、初めは40代後半か50代くらいの設定?
物腰なども、すごく素敵な大人の女性です。
頑固者の旦那と息子、二人を愛してるのよ、みたいな歌には、きりやんの心情が伝わる歌声に思わず、うるっとしてしまいました。きりやんの歌声の力って本当にすごい。
と、思うと同時に好きだな〜って、蘇ってきました(笑)

そこから、まさかの。
お父さんとお母さんの出会いは?
という話から過去の再現シーンになり、
ワンピースでかわいくチャールストンを踊るきりやんから
ポニーテールで女子大生なきりやん、
そして祭典で、キラキラ衣装で歌い踊るきりやんまで、
着替え、髪型変え、歌い躍りの大活躍!!
ポニーテールきりやんかわいすぎるんですけど!!!写真売ってください!!(笑)
きりやんは顔立ちから、アメリカ娘を演じてもぜんぜん違和感がないのですよ〜すごいよ〜
藤井隆を振るシーンでは、あっちが笑わせてくるから、きりやん辛いだろうな〜(笑)
でも、このシーンで男子学生たちに迫るきりやんは殴り合いの喧嘩しても勝てそうなくらい強かった(笑)さすが(笑)
一幕ラストの、水仙が舞台一杯に広がるシーンは美しくて、幸福に溢れていて、本当に素敵でした。

後半では、病が悪化した旦那さんに対して、彼を抱き抱えながら、
「屋根がなくてもあなたがいれば そこが私の家」みたいな歌を歌うのですが、
劇場全体に染み入る、素晴らしい歌声、シーンでした。涙。

ラスト、お父さんがかつて魔女に見せられたという自分の最期へ向かっていきます。
自分が携わってきた全員に迎えられるんだけど、
彼女がいなくちゃ!
と、
ドレスアップして登場するきりやん......
(圧倒的ヒロイン)
このお父さんの最期のシーンは涙が止まりませんでした。

いい舞台を観ると、本当に幸福な気持ちになりますね。

映画も観てみたいな、と思いました!