サマービューティ便り

劇団Nadianneの主宰・役者の北島夏美のブログです。 お芝居のこと、日常のことを書いています。 劇団HPにもぜひ遊びにいらして下さい。

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振り返れ2008! その1

土曜の昼下がり、みなさまいかがお過ごしですか?
さて、すっごく今更ですが、2008年について振り返ってみました。
セルフ毎年恒例に、「読書」「観劇」「旅」「全体」に区切ってだらだら〜と長文で振り返っております。
今年は「お芝居」という項目も入れました。
いつもは1月1日か12月31日に書いているのですが、今更になっちゃいましたわ。
お時間のある方はお読みくださいませ(おじぎ)。

【読書】
2008年の読書数は42冊でした。
世の中には1年で100冊以上読む方も居るそうなので、驚くべき数字ではないですが、
2007年の読書数は35・・・ってことは、2008年は私にしては結構読みましたね。
読書のチェックを始めたのが2004年からなので、
それ以来一番読んだ年でした。
初の40越え!
それだけ面白い本に沢山出会えたという事ですね。

2008年も小説を沢山読みました。
2007年から引き続き、前半は有吉佐和子
2008年に読んだ有吉作品の中では「出雲の阿国」がベストでした。
ラストシーンを何度読み返しても
自然と涙が出てきました。
それから、後半は母の影響で東野圭吾に夢中になりました。
面白かった〜さくさく読めて、最後はいつも予想できない結末!
すごいですね〜〜。
東野圭吾作品は6冊くらい読んだのですが
今のところ『宿命』が一番好きです。
流星の絆」も面白かったですけどね。

それから、「源氏物語」との出会いも良かったです。
もちろん・・・現代語訳されたのを読んだのですが、(読みやすい田辺源氏です)
長く読み続けられる作品の普遍的な面白さと
四季を元にした日本の美しい文化とか・・・。
美しいものに触れていることって大事だなあ、と思いました。
1000年前の作品ですが、読み続けられている理由が分かりました。
面白い。そして、美しいです。
物語の恋愛模様はドロッドロですが・・・(汗)。
あとエディット・ピアフの本も見たのですが、
源氏物語』とあわせて
”恋多きさ”と”純粋さ”とはなんだろう・・・
違うようであり紙一重であり、裏表のようで実は同じもの・・・
とか、色々考えてしまいました。
むずかしき。

衝撃作は話題作「蟹工船」と「闇の子供たち」・・・。
前者は戦中の日本の貧困な労働者達と社会主義を描いていて、
後者は現代のタイの幼児売春、人身売買を描いた作品でした・・・。
両方とも、読んでいて暗くなったり気持ち悪くなったりしました。
でもこうしてたまには現実を見つめないと、と思ったりします。
(前者は昔の作品ですが、現代で若者に支持を得ているそうなので)
日本で生きる自分に出来ることは・・・とか、考え込んでしまったりもしました。

それから2008年本のトピックスといえば、
ハリーポッターシリーズの完結でしょう。
ついに終わってしまいましたが、
ふさわしい終わり方だったと思います。
ハリポタはファンタジーなのに人の感情が現実的なのが
すごく面白いです。
苦悩、嫉妬、裏切り、恋、疑う心、卑しい心とか、主人公達にしっかり描かれているのですよね。
全ての謎が解けるラストの数章が本当に面白かった!

2009年も良い本に沢山出会いたいです。

【観劇】
2008年の観劇数は28演目、32公演でした。
す、少なっ!!
自分のお芝居があったから観劇数が減ったのかなと思います。
自分の出るお芝居が増えて、読書数も増えて観劇が減るということは、
人が使える時間って限られているんだな、と思ったりしました。
2008年は激減ですねえ。
ここ5年くらいは、毎年40公演以上は観ているので、少なかったです。

2008年は時間がない中、観たいものを厳選したのと
知人の舞台を優先して観たって感じです。
中でも一番良かったのは・・・
MONO『なるべく派手な服を着る』
宝塚月組『ME AND MY GIRL』です。
ミーマイは、もう!
2008年はミーマイの年だったなあ〜というくらい、どっぷりはまりました。
東京公演のあと、博多公演まで観に行っちゃいましたし!

MONO公演はすっばらしかったですよ。
ずーっと爆笑でしたもん。
で、ちょっと切なく悲しくて、
最後にあったかい。
いいですわ〜〜。

その2に続く。